« 本 "Mobile" Andreas Richter | トップページ | 授賞式 »

本 『認知症介護―家族の悩み相談室』

 わたしは、ものすごいおじいちゃん子です。
 そのおじいちゃんも90を過ぎて、いろいろと不如意になってきました。それで、具体的にどうすればいいか知りたくなって読んだのがこの本です。


『認知症介護―家族の悩み相談室』 山田忍 著  長尾佳子 解説

 認知症の家族会での話を元に、Q&A形式で書かれているので、わかりやすいし、実践的でした。
 「介護を拒む」とか、「一日中しゃべりつづける」とか、何十もの状況が挙げられています。

 この本でいいと思ったのは、認知症は本人こそが不安なんだということをくりかえし書いていてくれてること。
 ああ、そうかと思った。いま考えれば当たり前みたいなことだけど、そのときは自分も不安で、問題の行動をやめてほしいとばかり考えてたから。相手が攻撃的になってるときでも、「この人は不安なんだ」と思えば、少し落ち着ける。
 でも、「あれこれ説明したりしない方がよい」ってのはいまだにやってしまうな。はは。

 あとありがたかったのは、問題の行動が「半年くらいで少しずつ変わり、いつかはなくなる場合が多い」と書いてあったこと。これは本当だった。
 あ、でもこれには註釈があって、
「どこかにきっかけがあるはずと信じていろいろ試してみることです。いろいろ試しているうちに問題の行動が減っていったり、なくなったりします。(…)はじめからあきらめて、困った、大変だと腕組みばかりしていると、その行動はいつまでたっても消えません。」
だそうです。
 それから、
「『うちに帰る』は、認知症の症状の中でも長く続く症状のひとつです。(…)問い詰めて、本人を苦しめたりしないように気をつければ、どんな話をしてもいいでしょう。」
「あまり無理をせず、その場を離れたり、相手を交換することもよいと思います。」

 あと、これはパーソナリティ障害の本だったかなあ、「態度を変えない」っていうのがあったんだけど、これも当てはまるみたい。つい、やさしくしてみたり、一緒に興奮しちゃったりするからねえ。

 お年寄りは子どもみたいとか言われるけど、やっぱり違いますよね。だって、何十年も生きてきたプライドがすごいもん。
 おじいちゃんと一緒にいるのは楽しいですよ。

 この本はわたしには効果があったんだけど、あまり感想などを見かけなかったので書いてみました。

2013年9月 追記:
おじいちゃんのこと」書きました。

« 本 "Mobile" Andreas Richter | トップページ | 授賞式 »

コメント

はせさん、おはようございます。昨日は本当にありがとうございました。コメント欄ですみません。あれからそそくさと失礼してしまい、ゆっくりお話できなくて、申し訳ありませんでした。また、何か別の機会にゆっくりお目にかかれるといいのですが…。その時を楽しみにしています。いろいろホントにありがとうございました。

こちらこそ本当にありがとうございました! お礼をと思っていたところ、コメントまでお先にいただいて・・
お邪魔して失礼しました。
映画祭は楽しまれましたか?
はい、また何かの機会にゆっくりお話できたらうれしいです!

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/56001/52351542

この記事へのトラックバック一覧です: 本 『認知症介護―家族の悩み相談室』:

« 本 "Mobile" Andreas Richter | トップページ | 授賞式 »

プロフィール

  • ぐんまでドイツ語を訳したり教えたりしてます。実務、出版、リーディング、チェック、いろいろします。名前はとりあえず はせ で。

    ドイツ語に興味を持ったのは、『ホッツェンプロッツ』を読んだのがきっかけ、でしょうか。
    読んだドイツ語本のリストはこちら

    出版翻訳について知りたいなら
    翻訳家のひよこ(ひよこの心得)
    ドイツ語圏のミステリーなら
    ドイツ・ミステリーの館『青猫亭』
    がおすすめです。くりかえし読んでます。

    メールは hasefutaあgmail.com まで。

    <訳書>

    裏話はこちら

無料ブログはココログ

最近のトラックバック