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映画『白バラの祈り―ゾフィー・ショル、最期の日々』

 ほんとは日本劇場公開時に観てたんだけど。いいかげん書きましょう。

原題 Sophie Scholl - Die letzten Tage
監督 Marc Rothemund
出演 Julia Jentsch, Fabian Hinrichs, Alexander Held, Johanna Gastdorf, Andrè Hennicke, Florian Stetter, Johannes Suhm, Maximilian Brückner, Jörg Hube
ドイツ 2004  オフィシャルサイト ドイツ日本

 一応、短くあらすじ。
 ビラを配るなどして反ナチ運動をしていたグループ「白バラ」。そのメンバーの一人、ゾフィー・ショルが逮捕され、取調べを受け、死刑にされるまでの数日間を描いてます。

 これって実話をもとにしてるじゃないですか。変な言い方なんだけど、もし完全なフィクションだったら、こんなに評価を受けたかなあ、と思った。で、だからこそ、これが実話っていうのはあらためてすごい。

 どうなるかわかってるのに、最初のあたりは「解放されるかも」なんて思わず期待しちゃったけど、死刑に進んでいくんだとはっきりしてきてからは、もうこわかった。どういう方法?と思ってたら、ギロチンだし。「私だったら気絶したい」と思い、北野武監督作『BROTHER』で、相手のところへ報復に行く人たちの中で、一人、途中で自殺したシーンを思い出した。あの役、すっごく共感したんだよなー。
 だから、処刑前にゾフィーが両親に会ったとき、「Ich würde es wieder genau machen(多分。そのまま訳すと『もう一度同じことをするだろう』)」って言ったのが、とても印象的だった。どうしてそんなこと言えるんだろう? 死刑になるとわかっててもってことなのか?
(白バラについてまとめられたサイト「白バラの庭」を見ると、取調べのときに言った言葉と出てた。私は聞き取れなかったんだけど、映画でも言ってたのかな?)
 あの役を演じたユリア・イェンチは本当にすごかったなあ。あれに気持ちをもってくんだもんなあ。私はぜんぜんわからなかった。どうして白バラの活動を始めたのか、どうして死を前にしてもああでいられたのか。ゾフィーが窓の外を見るシーンも印象深かったけど、何を考えているんだろうと思って見てた。わからない。やっぱり宗教とかも大きいのかな。他の人たちがどうだったのかも気になったし。でも、こういうのって本人たちも説明できるんだろうか?

 で、尋問官が詰問するところと裁判官が私には合わなかった。なんか両方とも「型でもあるのか?」というような、「いかにも」な感じがして。裁判官のほうは言ってる内容もだけど、あの話し方に反射的にいらっときた。「おまえもうしゃべるな」と思ったくらい。尋問官モーアは、気持ちの変化とか、無言でゾフィーを見る感じとかはすごくよかった。でも、私がいやだと思った部分って、考えてみると、「組織の一員」感を表していたのかなあ。

 映画とは関係ないこと。
 これを一緒に観に行った友達は、もうすぐ地元に戻ることが決まってたんです。ふたりで会うときはいつも映画を観に行くってつきあいで、「それじゃあ映画観て、飲もう」ってなって。またいつか一緒に行こうねー。

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はじめまして。劇団民藝の酒井と申します。
来月、「白バラの祈り」の舞台版を上演致します。
もしご興味ありましたら、ぜひお出かけ下さい。

http://blog.butai-butai.com/archives/51052653.html

ブログからお申し込み頂ければ、若干ではありますが、割引させて頂きます。

修復的司法 http://twilog.org/costarica0012

● 映画「BOX 袴田事件 命とは」試写会  
日時:4月7日 16:00~憲政記念館  .. ♥

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  • ぐんまでドイツ語を訳したり教えたりしてます。実務、出版、リーディング、チェック、いろいろします。名前はとりあえず はせ で。

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