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hinterwitzig

  前に映画『One Day in Europa』のとこで紹介文を訳したとき、hinterwitzigって単語が出てきたんですね。辞書にもなければ、検索かけても異様なほど少ししかひっかからない。どうやら造語らしい。
 それで、辞書でhinter~の形をした単語を見まくって、こんな感じかなあと「裏の意味がおかしい」にしてみました。「後からおかしい」という候補も考えたけど。でも、なんかなー。こんなときはドイツ語にうるさい友人(ドイツ人の)に聞いてみるのだ。
 回答は「聞いたことない。言葉遊びだろうね。vorwitzigって単語があるから、それの逆じゃないか」とのこと。あ、ここいらで問題の箇所の引用しておいたほうがよさそうですね。

"ausgesprochen humorvoll, hinterwitzig und im Hinblick auf die unterschiedlichen Nationalitäten und Individualitäten überzeugend dargestellt."
試訳「大変ユーモアに富んでいて、裏の意味もおかしく、でも様々な国民性や個性を考慮して納得いくよう表現されている。」

 vorwitzigは辞書で見ると「でしゃばりな」といった意味合い。その逆というと「控えめな」とかかなあ? うーん、いまいち……。あ、「くすりとさせる」? いや、それだと前と合わない…。
 単語だけ、ばんと見せて質問してもよくわかんないよな。よし、文から拾ってもらおう。と思って「これなんだけどー…」とさらに文章を送った。すると今度は「んー」的な反応。「『hinter』か『witzig』をいじってあると思うんだけど。『うまく隠されたウィットがたくさんある』っていうのは合いそう」
 あ、それはよさそうだねー。そうすると、「だははと笑えて、でもさ、よく見たらにやりともなるのさ。ああ、だけど、ばかにしてるとかはないよ」という文意になる? うむ、あまり破綻してないように見えるな。
 というわけで、「裏の意味もおかしく」を「ウィットが潜められ」に変更してみました。が、どうでしょう…?

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ドイツ語、翻訳など」カテゴリの記事

コメント

うむ。なるほどー

なんか。ついてる…。
あ、この「ドイツ語にうるさい」ってのは、わかってるだろうけど、「は」くんです。9月に東京に来るかもしれんらしい。

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